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参考資料

用語集

このサイトで使う専門用語を、行送りやウィドウからルビやWeb Workerまで、それぞれ1、2文で説明します。略語は末尾に、正式名称とともにまとめています。

組版とページ

後付け
本文のあとに置くページで、付録、注、用語集、参考文献、索引などです。
ウィドウ
Postextでは、段落の最初の1行または数行だけが段やページの末尾に取り残され、段落の残りが次のページに回った状態を指します。
en
emの半分です。enダッシュ(–)はほぼこの幅です。
enダッシュとemダッシュ
enダッシュ(–)は1914–1918のように範囲をつなぎ、emダッシュ(—)は英語で語句を挟んで区切ります。どちらもハイフンではありません。
エピグラフ
本や章の冒頭に置く短い引用で、出典を添えます。
em
文字サイズと同じ長さの単位で、10ptの文字なら1emは10ptです。組版の間隔は、emやその分数で表すことがよくあります。
オーファン
Postextでは、段落の最後の1行または数行だけが次の段やページの先頭に送られた状態を指します。この呼び名の使い方は組版者のあいだで一致していませんが、この規則が扱うのは段の区切りで孤立した行です。
奥付
本の作り方を記した短い文章で、ふつうは巻末に置き、使った書体、紙、印刷所などを記します。
折丁
何ページ分かを刷った大きな紙を折りたたみ、16ページなどのひとまとまりにしたものです。本は折丁ごとにかがります。
カーニング
AとVのような特定の2文字のあいだの間隔を調整し、その組み合わせがほかと同じ字間に見えるようにすることです。調整値はフォントに収められています。
囲み
注記、警告、コラムのように、本文から切り離して枠で囲んだ一節です。Postextでは:::calloutディレクティブで書きます。
奇数ページ(recto)
左綴じの本を開いたときの右側のページで、ノンブルは常に奇数です。章は伝統的に奇数ページから始めます。
キッカー
見出しの上に置く短い行で、「第3章」や節名などを、小さめの大文字や字間を空けた大文字で組みます。
脚注
注を付けた段やページの下部に印刷する注で、上付きの数字や記号(合印)で本文と結び付けます。
キャプション
図や表に付ける説明文で、ふつうは「図3」「表2」のように番号を伴います。
行送り
あるベースラインから次のベースラインまでの距離です。英語のleadingは、活版印刷の植字工が行と行のあいだに挟んだ鉛(lead)の薄板に由来します。
行長
1行の長さ、つまり段の幅です。快適に読める目安は、おおむね45〜75文字です。
偶数ページ(verso)
左綴じの本を開いたときの左側のページで、ノンブルは常に偶数です。縦組みの中国語の本の多くのように右綴じの本では、左右が入れ替わります。
Knuth–Plassアルゴリズム
組版システムTeXの改行方法です。ブラウザーが1行ずつ埋めていくのに対し、段落内で可能な改行位置の組み合わせをすべて比べ、間隔がもっとも均等になるものを選びます。
グリフ
フォントに含まれる、描かれた1つの字形です。1つの文字が複数のグリフ(合字、スモールキャピタル、縦組み用の字形)を持つことがあります。
罫線
段と段のあいだや柱の下に引く細い線のような、印刷される線です。
合字(リガチャ)
fiやffのように、2つ以上の文字を1つのグリフとして描いたもので、文字どうしの不格好なぶつかりを避けます。
語間
単語と単語のあいだのスペースの幅です。両端そろえの行では、設定で決めた範囲内でこれを伸ばしたり縮めたりします。
語釈
語や行に付ける短い説明で、注釈付きの古典のように、余白、行間、注に印刷します。
索引
本の巻末で事項をアルファベット順(日本語の本では五十音順)に並べ、それぞれが出てくるページを示した一覧です。
左右対称の余白
左ページと右ページで左右が入れ替わる余白です。これにより、内側の余白(のど)が常に背の側に来ます。
仕上がりサイズ
断裁したあとの印刷ページの最終的な大きさで、たとえば140×210mmです。
章扉
章や部の最初のページをデザインしたもので、番号と題を置き、色の帯や画像を添えることがよくあります。
書体とフォント
書体はデザインそのもの(Garamond)、フォントはその1ファイルまたは1スタイル(Garamond Italic)です。
スウォッチ
デザインのパレットに名前を付けて登録した色です。見出し、罫線、囲みが共通して使うため、1か所を変えればすべてに反映されます。
スモールキャピタル
小文字とほぼ同じ高さに描いた大文字です。略語や柱に使うと、通常の大文字ほど目立ちすぎません。
相互参照
「図4を参照」「12ページ」のように同じ本の別の場所を指す記述で、レイアウトが変わっても正しい内容に保たれます。
ソフトハイフン
単語の中に置く目に見えない記号で、分割してよい位置を示します。実際にそこで改行されたときだけハイフンとして印刷されます。
裁ち落とし(塗り足し)
仕上がり線の外側まで数ミリ延ばした絵柄で、断裁が少しずれても白い線が出ないようにします。
段間
2つの段のあいだの空きです。印刷所によっては、背に近い内側の余白(のど)もgutterと呼びます。
段末そろえ
ページの各段の終わりを同じ高さにそろえることです。ふつうは章の最後のページで、段のあいだで行を移したり間隔を調整したりして行います。
特色と1色刷り
特色は、あらかじめ調合して単独で刷るインキです。1色刷りの本はすべてをその1色で刷り、グレーの代わりに淡い濃度の網を使います。
トラッキング
行や語のすべての文字のあいだに一律に加える、または詰める間隔です。Postextは1/1000em単位で測り、語間を調整したあとに控えめに使います。
ドロップキャップ
段落の冒頭に置く大きな頭文字で、隣の本文に数行分食い込ませて組みます。
トンボ
ページの角の外側に印刷する細い線で、どこで断裁するかを印刷所に示します。
貪欲法による改行
先の行を見ずに、各行に入るだけの単語を詰めてから次の行に移る方法です。CSSはこの方法をとるため、ほかの行よりずっとゆるい行ができることがあります。
ノンブル(folio)
印刷されたページ番号です。ページの地に置くものを、英語ではdrop folioと呼びます。
ハイフネーション
行末で、その言語が許す位置で単語を分割し、ハイフンを付けることです。Postextは言語ごとのTeXのパターンを使ってその位置を見つけます。
バイライン
記事や論集の章の著者名を示す行です。
柱(running head)
各ページの上部に繰り返し置く行で、ふつうは書名や章題です。読者に今どこを読んでいるかを示します。
バッドネスとデメリット
Knuth–Plassが行につける点数です。バッドネスはスペースを伸ばしたり詰めたりした度合いに応じて大きくなり、デメリットはそれにハイフンのコストと、隣り合う行の不ぞろいのコストを加えます。合計がもっとも小さい段落の組み方が選ばれます。
版面
ページのうち、余白の内側にある文字を組む部分です。柱やノンブルはふつうその外に置きます。
左寄せ(行末不ぞろい)
左端だけをそろえ、右側では行の長さが不ぞろいになる組み方です。語間は一定のままです。
プルクオート
本文の一文を抜き出し、ページの中に大きな文字で繰り返して目を引くもので、雑誌でよく使われます。
フロート
図・表・囲みのうち、レイアウトが本文中の位置から動かし、収まる段やページの上端または下端に置いてよいものです。
分割禁止
見出しとそれに続く数行や短い囲みのようなブロックを、段やページをまたいで分割してはならないという規則です。
ベースライン
文字が乗る目に見えない線です。pの下に伸びる部分のようなディセンダーは、この線より下に出ます。
ベースライングリッド
等間隔に並ぶ水平線の集まりで、本文のすべての行をその上に乗せます。これにより、隣り合う段や向かい合うページで行の位置がそろいます。
ポイントとパイカ
活字の単位です。1ポイントは1/72インチ(約0.35mm)、1パイカは12ポイントです。
ボックス・グルー・ペナルティ
Knuth–Plassが扱うモデルです。ボックスは幅の決まった単語や文字、グルーは伸び縮みできる空白です。ペナルティは、ハイフンの位置のように、コストと引き換えに改行してよい場所を示します。
前付け
本文の前に置くページで、扉、著作権表示のページ、献辞、目次、まえがきなどです。ノンブルにローマ数字を使うことがよくあります。
見開き
向かい合う2ページ、つまり偶数ページと奇数ページを一緒に見た状態です。デザイナーは本を見開き単位で設計します。
ラント
段落の最終行に、1語または語の一部しか残っていない状態です。Postextはこれにペナルティを与え、可能なら段落を1行短く組みます。
両端そろえ
行内の間隔を調整し、最後まで埋まった行がすべて段の左端と右端の両方に届くように組むことです。

中国語の組版

開明式开明式
句読点の組み方の一つで、句中の区切りの記号(、,)を半角、句点(。)を全角で組みます。全角組みと半角組みの折衷です。
漢字(Han)汉字
中国の文字(漢字)で、日本語でも使われ、かつては朝鮮語でも使われました。1字が幅1emの正方形の枠を占めます。
漢字と欧文のあいだの空き中西文间距
漢字と、それに隣り合うラテン文字や数字とのあいだに入れる1/4emの空きです。例:1999 年。
行頭・行末禁則避头尾
特定の記号(読点、閉じ括弧)を行頭に、別の記号(開き括弧)を行末に置かないための規則です。日本語では禁則と呼びます。
句読点のぶら下げ标点悬挂
行に収まらない読点や句点を、文字を次の行に送る代わりに、行末のすぐ外側に出して組むことです。
圏点(中国語)着重号
語句を強調するために各字の下(縦組みでは脇)に付ける点です。欧文でイタリックを使う場面で、中国語ではこれを使います。
小口に置く柱书口
縦組みの本で、章題とノンブルをページの上部に横に組む代わりに、外側の余白(小口)に縦に組むものです。
clreq中文排版需求
Requirements for Chinese Text Layoutの略称で、中国語の組み方を記述したW3Cの文書です。Postextのドキュメントは節番号を挙げて引用します。
書名号书名号
本や記事の題名を示す記号です。現代の中国大陸の文章では《》を使い、古典や台湾の版本では題名の下に波線を引きます。
全角
漢字と同じく1em四方の枠をまるごと占めることです。中国語の約物や全角数字(12)は全角で、ラテン文字は全角ではありません。
全角スペース全角空格
幅1emの空白(U+3000)で、漢字1字分の幅です。字下げや章番号のあとに使います。
専名号专名号
人名や地名の下(縦組みでは脇)に引く直線で、古典や台湾の版本に見られます。
縦組み竖排
上から下へ進む行を、右から左へ読み進める組み方です。日本の小説や、台湾の本、中国の古典の多くで使われます。
縦中横纵中横
縦組みの行の中で、短い数字や略語を1字分の枠に収め、正立させて横に並べる組み方です。
段(縦組み)栏
縦組みでページを横方向に区切った帯の1つで、横組みの段にあたります。
注音符号(ボポモフォ)注音符号
台湾で使われる普通話の表音文字(ㄅㄆㄇㄈ)で、各字の脇に縦に並べて組みます。
中国の号数字号
中国で使われる名前付きの文字サイズです。五号は10.5ptで書籍の標準的なサイズ、小五は9pt、四号は14ptです。
ピンイン拼音
中国語(普通話)の公式のローマ字表記で、声調符号を付けます。例:hóng lóu。
右綴じ右装
右端を綴じた本で、欧米の読者から見ると裏表紙にあたる側から開きます。縦組みの中国語や日本語の本、アラビア語の本はこの綴じ方です。
文字グリッド字格
版面を1行の字数と1ページの行数で指定する中国式の方法で、すべての文字が正方形の枠に乗ります。
約物の幅と詰め标点挤压
中国語の約物は、半角分の字形と半角分の空きでできています。詰めはその空きの一部を削る処理で、約物が2つ隣り合う箇所などで行います。たとえば句点と閉じかぎ括弧の組(。」)は、2emではなく1.5emを占めます。
ルビ注音
文字の上や脇に小さく添えて読みを示す文字です。ピンイン、注音符号、日本語の振り仮名などがあります。
割注双行夹注
行の中に、半分の大きさの文字で2行に分けて組み込む注です。中国の古典の版本では注釈の形式として、日本の本では短い語釈として使われます。

日本語の組版

青空文庫注記
著作権の切れた本を公開する日本のオンライン図書館、青空文庫のプレーンテキスト用の記法です。ルビは漢字《かんじ》と書き、[#…]の注記で傍点、字下げ、見出し、改ページ、通常の文字集合にない文字を指定します。
追い込み・追い出し
行頭禁則の記号を行頭に来させないための2つの方法です。追い込みは行を詰めてその記号を行末に収め、追い出しは行の最後の文字を記号と一緒に次の行に送り、残りの字間を広げます。JLReqは追い込みを優先します。
外字
まれな漢字の異体字のように、標準の文字集合にない文字です。青空文庫のテキストは外字を1字ずつ注記で説明し、JIS X 0213の位置やUnicodeのコードポイントがあればそれも記します。
片仮名
角ばった仮名です。外来語(コーヒー、coffee)、外国の固有名詞、擬音語を書き、語を強調するためにイタリックの代わりに使うこともあります。
仮名
日本語の2つの音節文字、平仮名と片仮名で、1字が1音節を表します。日本語の文章は仮名と漢字をまぜて書きます。
漢字
日本語で使う漢字で、本文では仮名とまぜて書きます。多くは日本固有の読み(訓)と、中国語から取り入れた1つ以上の読み(音)を持ちます。日常使用の目安として2,136字が常用漢字に定められています。
行取り
見出しの大きさを、本文の何行分を占めるかで指定することです。3行取りの見出しは3行分の空きの中央に置かれるため、後続の本文は行のグリッドに乗ったままになります。
禁則処理
日本語の改行規則です。閉じ括弧、読点と句点、小書き仮名、長音符(ー)、繰り返し記号は行頭に置けず、開き括弧は行末に置けません。書籍は厳しい規則に従い、新聞は小書き仮名やーの行頭を認めるゆるい規則に従います。
グループルビ
読みが語全体に属し、語全体に均等に配置するルビです。人名や、特別な読みをする語(今日をきょうと読むなど)に使います。この語は行をまたいで分割しません。
訓点・返り点
漢文(古典中国語)を日本語の語順で読めるように付ける記号です。縦組みでは、文字の左下に付ける返り点(レ、一、二、上、下)が戻って読む位置を示し、右下に小さな片仮名で付ける送り仮名が日本語の語尾を補います。文字そのものは並べ替えません。
原稿用紙
マス目を格子状に印刷した日本の筆記用紙で、ふつうは20×20マス、1マスに1字または1記号を書きます。文章の長さは今もこの400字詰めの枚数で数えます。
後注
注を、それが属する本文のあと、つまり段落・節・章・本の終わりにまとめたものです。脚注がまれな縦組みの本では、これが一般的な注です。
小書き仮名
前の仮名に付く小さな仮名です。っ(促音)は次の子音を重ね、ゃゅょは拗音を作り、ァィゥェォは外来語を書くのに使います。厳しい禁則では行頭に置かず、縦組みでは枠の右上寄りに置きます。
五十音順
あいうえお、かきくけこ…と続く仮名の表の順序で、子音ごとに1行、1行に5つの母音が並びます。日本語の辞書や索引は、各項目の仮名の読みを使ってこの順に並べます。
JLReq(日本語組版処理の要件)
日本語の組み方を記述したW3Cの文書で、日本語と英語で書かれています。JIS X 4051に基づいており、Postextのドキュメントは節番号を挙げて引用します。
JIS X 4051(日本語文書の組版方法)
日本語文書の組版方法を定めた日本産業規格で、1993年に制定され、2004年に最後に改正されました。JLReqは同じ規則を英語でも記述しています。
熟語ルビ
2字以上の漢字からなる熟語に付けるルビです。それぞれの読みは対応する漢字の上に付き、長い読みは同じ語の隣の漢字にかかってもかまいません。行末では、熟語を漢字と漢字のあいだで分割できます。
単行本
雑誌や文庫のようなシリーズに入れず、独立した1冊として出版する本です。小説の最初の版は文庫より大きく(多くは四六判、約127×188mm)、マンガの連載をまとめた巻もこう呼びます。
長音符
長音を表す記号ーで、おもに片仮名で使います(コーヒー)。縦組みでは向きを変えて行の方向に伸び、行頭には置けません。
ノンブル
ページ番号を指す日本の印刷用語で、フランス語から取り入れたものです。縦組みの本でもふつうはアラビア数字で、縦に組むノンブルには漢数字(一、二、三)を使います。
柱
日本の本で、書名や部・章の題を余白に小さく組んだものです。見開きのうち片方のページにだけ置くことがよくあります。
平仮名
丸みのある仮名です。活用語尾や助詞、漢字のない語や漢字が難しい和語、振り仮名を書くのに使います。
ぶら下げ
行末の読点や句点を、文字を次の行に送る代わりに、行のすぐ外側にはみ出させて組むことです。日本の本では、これらの記号(と,や.)に限って、しかもその記号が次の行頭に来てしまう場合にだけ行います。
振り仮名
漢字の上(縦組みでは右)に小さく添えて読みを示す仮名です。児童書や、難しい漢字、人名に付けます。ルビの日本語での使い方です。
文庫
日本のポケット判のペーパーバックで、A6判(105×148mm)、ふつうは縦組みです。小説の最初の版(単行本)から数年後に出る廉価版です。
傍線
文字列の脇(縦組みでは右、横組みでは下)に引く線で、強調や箇所の指示に使います。一重線、二重線、破線、波線があります。
傍注
縦組みの本で、見開きの注を左ページの小口側、本文の最終行のあとにまとめたものです。読書をもっとも妨げにくい形ですが、後注のほうが一般的です。
傍点・圏点
語を強調するために各文字の脇に付ける記号で、欧文のイタリックにあたります。ふつうはゴマ点(﹅)を使い、横組みでは各文字の上、縦組みでは右に付けます。中国語では強調の点を文字の下に付けます。
約物
日本語の句読点などの記号類で、括弧類、読点(、)と句点(。)、中黒(・)、ダッシュ、リーダーなどがあります。多くは全角幅で、半分が字形、半分が空きです。字間の規則が詰めたり残したりするのは、この空きです。
読み
漢字で書かれた語の読み方を仮名で書いたものです。索引は漢字の項目を読みで並べ、振り仮名は読みをページに印刷します。
ローマ字
ラテン文字で書いた日本語です。本ではおもにヘボン式を使い、長音をマクロンで示します。例:Tōkyō、Sōseki。

アラビア語の組版

アイソレート
反対方向の段落の中で独立して並び順が決まる文字列で、段落からは1つの中立文字として扱われます。Postextでは:ltr[…]または:rtl[…]と書きます。
アブジャド数字أبجد
アラビア文字で書く数で、各文字が決まった値(ا 1、ي 10、ق 100、غ 1000)を持ち、それを足し合わせます。古典籍では前付けや日付に使います。
カシーダكشيدة
つながった2つのアラビア文字のあいだの接続を伸ばしたもので、文字の間隔を空ける代わりに、両端そろえの行を伸ばすのに使います。Postextはこれをタトウィール文字として挿入します。
双方向テキスト
アラビア語のように右から左へ書く文字と、左から右へ読む数字やラテン文字の単語がまじったテキストです。各行での並び順はUnicode双方向アルゴリズムが決めます。
タシュキールتشكيل
アラビア語のテキストの母音表記、つまりそのテキストに付けた母音記号の全体です。版によって、すべて付ける、一部だけ付ける、まったく付けないのいずれかになります。
タトウィールتطويل
アラビア語の引き伸ばし文字(U+0640、ـ)で、つながった2文字のあいだでベースライン上の線を延ばします。これを連ねるとカシーダになります。
ナスフ体نسخ
丸みのあるアラビア文字の書籍用書体で、AmiriやNoto Naskh Arabicなど、本文用書体の多くの基になっています。
バイト(詩行)بيت
古典アラビア詩の1詩行で、2つの半句に分けて1行に組みます。前半(サドル)が右、後半(アジュズ)が左です。
ハラカートحركات
文字の上下に書くアラビア語の母音記号で、ファトハ、カスラ、シャッダなどがあります。母音記号をすべて付けたテキストには、より大きな行送りが必要です。
半句شطر
詩行の半分です。アラビア詩では、すべての半句を共通の幅にそろえて組むため、韻を踏む文字がページの上から下まで縦に並びます。

ソフトウェアとウェブ

IndexedDB
ブラウザーに組み込まれたデータベースです。Sandboxは本と下書きを、利用者自身の端末にあるこのデータベースに保存します。
WebAssembly(WASM)
ブラウザーがネイティブに近い速度で実行するコンパクトなバイナリー形式で、フォントの展開のように重い計算が必要なライブラリーが使います。
Web Worker
ブラウザーがページとは別にバックグラウンドで実行するスクリプトです。本のレイアウトのような時間のかかる処理をしても、画面が固まりません。
OpenType
標準的なフォント形式で、合字、スモールキャピタル、縦組み用の約物の字形といった機能を収められます。
仮想文書ツリー(VDT)
Postextがレイアウトを終えた本です。すべてのページ、行、グリフが位置を持ち、レンダラーがそのまま描画できます。
Canvas
WebページがJavaScriptでピクセルを描くためのHTML要素です。Sandboxはこの上でページをプレビューします。
Sandbox
ブラウザーで動くPostextのエディターです。本を書き、デザインを変えると、ページがその場で更新されます。
代替テキスト
画像を見ることができない人のための短い説明で、スクリーンリーダーが読み上げます。
タグ付きPDF
見出し、段落、リスト、代替テキスト付きの図からなる構造ツリーを持つPDFで、スクリーンリーダーが正しい順序で読み上げられます。
ディレクティブ
Markdownにない機能を補うPostextの拡張で、コロンを使って書きます。囲みは:::callout、相互参照は:ref[…]です。
バリアブルフォント
ウェイトや幅の範囲を1つのファイルに収めたフォントで、スタイルごとに別のファイルを使う代わりに、数値で選びます。
バンドル(.postext)
本の章、設定、フォント、画像をまとめた1つのファイルで、どこで開いても同じように表示されます。
フォントのサブセット
文書で使う文字だけを残したフォントのコピーで、ファイルが小さくなります。PDFにはサブセットを埋め込みます。
プリセット
Sandboxに用意された完成済みの本で、デザインと見本の文章が入っています。そこから始めることも、研究の材料にすることもできます。
フロントマター
ファイルの先頭で---の2行に挟んだ設定のブロックで、章のタイトルや著者などを書きます。本の前付け(front matter)とは別物です。
ベクターとラスター
ベクター画像は図形から描かれ、どの大きさでも鮮明なままです(SVG)。ラスター画像はピクセルの格子です(PNG、JPEG)。
ヘッドレス
画面を表示せずに実行することです。たとえば、サーバーやスクリプトでPDFを生成する場合です。
Markdown
書式付きの文章をプレーンテキストで書く方法で、見出しは#、強調は*、リストは-で書きます。Postextはこの形式で書かれた本の章を読み込みます。
レンダラー
レイアウト済みのページを1つの出力形式(canvas、HTML、PDF)に描画する部分です。レイアウトは3つとも共通です。

略語

ドキュメントとレシピのページでは、各略語の初出に印が付いていて、ポインターを合わせると正式名称が表示されます。この一覧は、サイトのそれ以外の部分を対象にしています。

APA
アメリカ心理学会(American Psychological Association)、引用スタイルの一つ
API
アプリケーション・プログラミング・インターフェース
ASCII
American Standard Code for Information Interchange(情報交換用米国標準コード)
AST
抽象構文木(abstract syntax tree)
BCP
Best Current Practice(BCP 47が言語タグを定義)
CDN
コンテンツ配信ネットワーク(content delivery network)
CFF
Compact Font Format(コンパクト・フォント・フォーマット)
CJK
中国語・日本語・韓国語
CLDR
UnicodeのCommon Locale Data Repository(共通ロケールデータリポジトリ)
CLI
コマンドライン・インターフェース
clreq
中国語組版の要件(Requirements for Chinese Text Layout、W3C)
cm
センチメートル
CMYK
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(キー)、プロセスインキの4色
CORS
オリジン間リソース共有(cross-origin resource sharing)
CSS
Cascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シート)
CSV
カンマ区切り値(comma-separated values)
DIN
ドイツ規格協会(Deutsches Institut für Normung)
DOCX
Word文書(Office Open XML)
DOM
Document Object Model(ドキュメント・オブジェクト・モデル)、ブラウザーがページを表すツリー
DPI
1インチあたりのドット数(dots per inch)
e.g.
たとえば
EEA
欧州環境機関(European Environment Agency)
EPUB
電子出版物(electronic publication)、電子書籍の標準フォーマット
ESM
ECMAScriptモジュール
GB/T
中国の推奨国家規格(推荐性国家标准、Guobiao tuijian)
GDP
国内総生産
GDPR
EU一般データ保護規則(General Data Protection Regulation)
GFM
GitHub Flavored Markdown(GitHub版のMarkdown)
GIF
Graphics Interchange Format(グラフィックス・インターチェンジ・フォーマット)
GPU
グラフィックス処理装置(graphics processing unit)
HTML
HyperText Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ言語)
HTTP
Hypertext Transfer Protocol(ハイパーテキスト転送プロトコル)
i.e.
つまり
ICC
International Color Consortium(国際カラーコンソーシアム、カラープロファイルの規格団体)
IDML
InDesign Markup Language(InDesignの交換用フォーマット)
ISBN
国際標準図書番号(International Standard Book Number)
JATS
Journal Article Tag Suite(学術論文用のXMLフォーマット)
JIS
日本産業規格(Japanese Industrial Standards)
JLREQ
日本語組版処理の要件(Requirements for Japanese Text Layout、W3C)
JPEG
Joint Photographic Experts Group、写真画像のフォーマット
JSON
JavaScript Object Notation(JavaScriptのオブジェクト表記法)
JSX
JavaScript XML、Reactのタグ構文
KLREQ
ハングル組版の要件(Requirements for Hangul Text Layout、W3C)
KP
Knuth–Plass、改行アルゴリズム
LLM
大規模言語モデル(large language model)
MDX
JSXコンポーネントを埋め込めるMarkdown
MIT
マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)、MITライセンスの起草元
mm
ミリメートル
npm
Node.jsのパッケージレジストリーとそのコマンドライン・クライアント
OCR
光学文字認識(optical character recognition)
ODT
OpenDocumentテキスト文書
OFL
SIL Open Font License(SILオープン・フォント・ライセンス)
OTF
OpenTypeフォントファイル
PDF
Portable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)
PDF/UA
PDF/Universal Accessibility、アクセシブルなPDFの規格ISO 14289
PDF/X
印刷用データ交換のためのPDF規格群ISO 15930
PNG
Portable Network Graphics(ポータブル・ネットワーク・グラフィックス)
PPTX
PowerPointプレゼンテーション(Office Open XML)
pt
ポイント(1/72インチ)
px
CSSピクセル
RAE
スペイン王立アカデミー(Real Academia Española)
RGB
赤・緑・青、画面の色チャンネル
ROC
中華民国(民国紀元)
SSR
サーバーサイドレンダリング(server-side rendering)
SVG
Scalable Vector Graphics(スケーラブル・ベクター・グラフィックス)
TOC
目次(table of contents)
TSV
タブ区切り値(tab-separated values)
TTF
TrueTypeフォントファイル
UAX
Unicode標準附属書(Unicode Standard Annex)
UI
ユーザーインターフェース
URI
Uniform Resource Identifier(統一資源識別子)
URL
Uniform Resource Locator、Webのアドレス
UTC
協定世界時
VDT
Virtual Document Tree、Postextのレイアウト済み文書
W3C
World Wide Web Consortium(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)
WAI
Web Accessibility Initiative(W3CのWebアクセシビリティ・イニシアティブ)
WCAG
Web Content Accessibility Guidelines(Webコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン)
WOFF
Web Open Font Format(Webオープン・フォント・フォーマット)
WOFF2
Web Open Font Format 2、Brotliで圧縮した形式
WYSIWYG
what you see is what you get(見たままが得られる)
XMP
Extensible Metadata Platform(拡張可能メタデータ・プラットフォーム)
YAML
YAML Ain't Markup Language、プレーンテキストのデータ形式
ZIP
圧縮アーカイブのフォーマット